お子さんの虫歯治療について

歯医者に連れてくる前のお願いごと

当医院は、子供たちを押さえつけてまでは治療をしたくないと考えております。
それが、トラウマになって歯医者に行けなくなることは、その子の一生にとってマイナスになるからです。
(ただし、緊急を要する場合は別ですが・・・でも治療をする事には強く抵抗を感じております。)

ですので、お越しいただいてもすぐには治療をしないことがあります。
まずは、ひまわり矯正・小児歯科に慣れていただきたいのです。説明や治療に使う道具に触ってもらって怖くないんだよと伝えていくこともします。
大人でも初めて行く歯医者は緊張するものです。 それを分かってあげてもらえたら嬉しいです。

「歯医者に行く」とちゃんと
伝えてきてください。

もし、自分の彼氏や彼女が「デート行くよ」って言われて来たら歯医者だった!なんていやですよね・・・。
信頼しているお母さん、お父さんに裏切られたお子さんがかわいそうですよね。

怖い言葉はできるだけ避けてあげてください。

「歯をちゃんと磨かないと歯医者さんに行って削られるよ」
「歯医者さんで痛い事されるよ」
という言葉をかけないようにして下さい。
先入観だけで子供たちは怖がってしまいます。子供たちは決しておとなのちっちゃい版ではありません。

お願いばかりで申し訳ありません。
わたし達も目の前のお子さんの一生に関与する歯医者としてがんばっていきます!

当院のサポート

怖がらせない虫歯治療

当院では、緊急の処置が必要な場合を除いて、初めてご来院されたお子さんの歯を、いきなり治療することはほとんどありません。大人でも初めて行く歯医者さんや病院は怖いもの。お子さんなら尚更怖がってしまうものです。まずは歯磨きやフッ素塗布で医院に慣れていただき、治療に使う道具の説明もしながら不安を取り除いていきます。
また、治療をする際も「3秒だけ頑張ろうね!」と短い時間で区切ることで、多くのお子さんが頑張って治療を受けられるようになります。わたし達も1つ1つの治療が3秒で終わるように日々努力しています。

お子さんが泣いて
連れて来られないという方へ

お子さんが大泣きして、歯医者さんに連れて来ることをためらってしまう方、泣いている子供を連れて行くと他の方に迷惑になるのではないかと心配されている方もいらっしゃるようです。しかしご安心ください。当院には女性スタッフもおり、丁寧に歯磨き指導などをしながらまずは少しずつ慣れていってもらうようにしていますので、始めは泣いていたお子さんも、きちんと治療を受けられるようになっていきます。むし歯を放置しておくと、やがて大きな治療が必要になり、お子さんにもご家族の方にも、より大きな負担になってしまいますので泣いている場合でもどうぞ心配せずにお気軽にご来院ください。

ケガで歯を抜けてしまった・
欠けてしまった場合

口元をぶつけて歯が抜けてしまうことや欠けてしまうことがあります。速やかに適切な対応をすることで、元に戻せる可能性が高くなりますので、以下の対応をご確認いただければと思います。

歯が抜けた場合

水で洗うことはせず、牛乳に漬けてお持ちください。牛乳がない場合は、お口の中に入れてきていただいても構いません。(飲み込まないように注意しましょう)

歯が欠けた場合

歯が欠けてしまった場合は、その破片を見つけてお持ちください。この場合は牛乳に漬ける必要はありません。

歯がグラグラになった場合

そのままご来院ください。しっかりと固定する処置を行います。そのままにしておくと抜けてしまうことがありますので、きちんと治療を受けるようにしましょう。

お子さんの歯の予防について

まずは上の前歯が生えてきたら
検診にいらしてください

最初が肝心です。
これまでは1歳半検診で初めて歯科医院へいらしてくれたお子さんが多かったのですが、残念ながら3歳ごろにはむし歯になってしまうお子さんがいます。
そこで上の前歯が生えたときから検診・ブラッシング指導・おやつ指導などをさせていただき、お子さんの歯を守っていくようにします。

まずはご家族の意識改善を

お子さんの歯の健康を守るためには、歯磨きをしたり定期検診にお越しいただいたりするのはもちろん、生活習慣からきちんと見直す必要があります。そのためには、ご家族の方の意識を変えていただく必要があります。特に多いのは、「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、虫歯になっても問題ない」という誤解です。乳歯が虫歯になると、後から生えてくる永久歯が弱くなる、歯並びが悪くなるなど、様々なリスクが高まります。また、小さい時に虫歯になってしまうような習慣や意識を持っている子供は、大人になってからもそれが変わらず、何度も虫歯を繰り返してしまうことになります。小さい頃にお子さんに正しい歯の予防習慣を身につけてもらう。そのためには、まずご家族の方が正しい知識を身につけ、意識を変えていただくことが重要なのです。

当院で行う歯の予防

歯の健康についてのご説明

歯の健康維持に欠かせないお手入れの方法や、食事や生活習慣の見直しで必要なこと、現在の歯がどのような状態になってるのかなどを、ご家族の方に丁寧にご説明させていただきます。まずはきちんと知り、お子さんの歯に対する意識を高めていきましょう。

お子さんの歯をむし歯から守るために当院が行っていること

  • 子供の虫歯の進行はとても早いです。その進行を常にチェックしていきます。(エックス線での確認をするため、小さいうちに虫歯を発見でき、最小限の治療ですみます)
  • 定期的にフッ素を塗ることで歯の質を強くしていきます。(特にはえたての歯は歯の質が弱いのです)
  • 歯の交換が正しく出来ているかチェックが出来ます。(矯正の時期を逃すこともありません)
  • 歯医者で痛い思いをしませんから、一生歯医者にメンテナンスで通うことが出来るため、そのお子さんは一生自分の歯でかめる可能性がかなり高いと思います。

歯石除去、歯のお掃除

磨き残しによる汚れや、歯ブラシでは取れない汚れを、きれいに除去していきます。予防処置は、治療と違って痛みはありませんのでご安心ください。

フッ素塗布

歯の質を強化するための成分です。市販品も使って毎日ご自宅でも塗布するようにしましょう。特に、歯磨き後に塗るだけのホームジェルタイプのフッ素がお勧めです。さらに、4ヶ月に一度、定期検診でご来院される際には、濃度が高いフッ素を歯に塗ります。

フッ素の使用例

  • 歯科医院で定期的にフッ素を塗る。
  • 家でフッ素のジェルなどを使う。
  • 家でフッ素入りの歯磨き粉を使う。
  • 日本茶にはフッ素が含まれていますので、日本茶を飲む。
  • フッ素入りの水で毎日うがいをする。

などがありますが、毎日のしっかりとしたブラッシングとフッ素の使用で虫歯のない子達がたくさんになることを願っています。

シーラント

奥歯の溝が深いところをあらかじめ埋めておくことで、虫歯を予防します。シーラントはご自宅で行っていただくことはできません。奥歯の虫歯予防をきちんとしておきたい方は、当院へご相談ください。

当院の歯磨き指導と、
歯磨きに対するアドバイス

毎回染め出し液を使い、どこがきちんと磨けていて、どこが磨けていないのかを、お子さん本人とご家族の方に見ていただくようにしています。
まずはご自宅でのお手入れがどの程度行き届いているのかを知るところから始めましょう。

特に磨き残しが多いポイント

歯と歯の間、歯を噛み合わせる面、歯と歯茎の境目……これらは、特に磨き残しが多く、それゆえに虫歯の発生率も高いところです。歯ブラシだけでなくフロス(もしくは糸ようじや歯間ブラシ)も使うことで、磨き残しがないようにしましょう。

子供の時の「歯みがき」は、とても嫌がる物です

でも、嫌がってしまっていてはむし歯は待ってくれません。保護者の方と一緒に歯みがきを習慣づけて、健康な歯並び・美しい歯並びを心がけていきましょう!そこで、今回歯を磨くときのポイントをいくつかご紹介致します。

  1. 家族みんなで楽しく歯みがき、健康な歯を保ちましょう。
    保護者の方が、毎日2~4回、お子様と正確な歯みがきを一緒にすること
    歯磨き粉を使って歯を磨くと、お子様の口の中は泡だらけになって、実際に磨けているのかどうかも分からなくなります。歯を磨くときは、歯みがき粉は使わないようにしましょう。
  2. 歯ブラシには、水だけをつけて磨くことをおすすめします。
    歯をみがくと血が出る場合もあります。これは歯ぐきがはれて炎症を起こしている証拠です。
    歯みがきの仕方が悪いと歯ぐきも赤くはれてしまいます。毎日2~4回、「正確に歯みがき」をすることによって歯ぐきは引き締まり、出血しなくなります。

歯の予防をしておくメリット

歯は、一度でも削ると弱くなってしまいます。また、治療後に使用する詰め物などには寿命があり、いずれは外れて次はさらに歯を削って、さらに大きな穴を作ってしまうことになります。こういったことにならないよう、最初にできるだけ歯の治療が必要ない状態を維持することが重要です。また、歯に対する直接的な予防処置だけでなく、虫歯や歯並びを悪くする原因を知ることで、普段の生活を見直し、より健康な歯を維持しやすくなります。

ご家族の方の同席について

お子さんが治療を受ける際、ご家族の方が治療室で同席されるか、待合室でお待ちいただくかは、ご希望に応じてどちらでも対応させていただくようにしています。ただし、場合によってはご家族の方がいることで甘えて余計に泣いてしまう子もいますので、そういった場合には、一人で治療を受けていただくこともあります。

  • お子さまの矯正 お子さまの成長のため、最適な矯正方法を提案させていただきます。
  • おとなの矯正 いくつになっても矯正を始めるのに遅いことはありません。